森林作業道

山に森林作業道をつくります

作業道は人体にたとえるなら血管、重機や車両は血液と言えましょう。作業道の開設は、人とモノを行き来させ、山を生き生きとした状態に保つための、いわば設備投資です。

作業道の開設手順

1.開設前…入念に現地調査を行い、地形や土質を考慮して作業道の計画を立てます(線形調査と計画立案)。計画立案後は、現場で作業に入る前に、社内での検査を行い計画に問題がないかどうか検査します。

2.作業中…4~8トンクラスの重機で開設します。しっかりした道を作るには、熟練と想像力が大切です。

3.完成…道幅はその後に使う重機の大きさや、将来成長していく木の大きさを考えて決めますが、約3~3.5mになります。ところどころに車返しや資材置き場など、多少広いところも作ります。

4.使用中…作業道の開設は山の重要な基盤整備です。ここで重機を使って作業したり、木を運び出したり、山に通ったり。現在の山づくりでは欠かせない存在です。

※標準横断図…道をタテに切り取った図です。この図は山の勾配が25度の場合で、ちょっと急な斜面です。さらに山が急になると、丸太を使った構造物を入れ、崩れないように工夫します。