当社の森林整備の進め方について、間伐事業を例にご説明します。
1.刈払い…安全に作業が出来るように、見通し良く、作業しやすくヤブやかん木を取り除きます。
2.作業道の開設…もともと林内に作業用の道路がない場合、もしくは道路が古くなって再整備が必要な場合は、刈払いのあと伐採作業に入る前、作業道を開設します。
3.伐採…チェーンソーを使って木を切りたおします。近年、ハーベスターと呼ばれる特殊な機械も使うようになりました。
4.集材・造材…重機を使って作業道に伐採した木を集め、販売先の希望に合わせて丸太を切断します。ここの作業の良し悪しで、丸太の値段に差が付く重要な作業です。
5.搬出…作業道を使って木材を森林の中からトラックが入れる道まで運びます。林業用の特殊な車両が活躍します。
6.運材…トラックで木材市場や合板工場、チップ工場、バイオマス発電所などに送ります。ストーブ用の薪材も近年人気です。
<事例1:間伐前>
この森は、平成19年と平成27年に2度間伐したカラマツ林です。1回目は間伐手遅れの状況でしたが、2度の間伐を経て、健康な森に変わりました。
<事例1:間伐後>
間伐データ 標準地200m2
伐採前本数 11本
(ヘクタール当り 550本)
伐採本数 4本
残存本数 7本
(ヘクタール当り 350本)
間伐率 36%
<事例2:間伐前>
ダイコンの間引きと同じで、健康で太く、
将来有望な木を作るには間伐が欠かせません。
本数は少なくなりますが、残した木は日の光を受け、さらに太く成長し、利用できる丸太の量は数年後、間伐前よりさらに増えていきます。
<事例2:間伐後>
間伐データ 標準地200m2
伐採前本数 16本
(ヘクタール当り 800本)
伐採本数 6本
残存本数 10本
(ヘクタール当り 500本)
間伐率 38%