「安全第一。何よりも安全を優先します。」というのは、山創の大事な行動指針の一つ。
実は、林業は全産業の中で最も労働災害が多い仕事となってしまっています。そこで、山仕事創造舎では定期的に、舎内で安全講習会を開催しています。
安全に対する意識と安全につながる技術を高めることを目的に、今回は、丸一日かけて白馬の現場で安全講習会を開催しました。コロナ対策として、屋外でマスク着用、お互いに距離をとっての講習会です。
今回の主なカリキュラムは
①自己紹介&他己紹介
②牽引伐採 重機、ローププラ、チルホールの牽引・・・特伐チーム
③先行伐採・・・作業道チーム
④重機に関わること・・・機械チーム
⑤腰痛対策・・・川面
でした。
講師も生徒もみんな山創メンバーですが、講師はそれぞれの分野で舎外でも授業を受け持つことができそうなくらいのメンバーが担当しましたので、学びの多い真剣な1日となりました。
それでは、写真とともに当日の様子をご覧ください!
▲まずは、みんなで距離をとりつつ車座で自己紹介&他己紹介。コロナになって従業員が一堂に顔を合わせる機会がないので、新人さんにみんなを知ってもらえれば、というのと、講習会のアイスブレイクも兼ねて。
▲久しぶりの交流で盛り上がって、最初のカリキュラムから予定を大きく超えて時間を使ってしまいましたが、新人さんには一人一人の人柄が伝わったのではないでしょうか。
▲次は、特伐チームによる「牽引伐採」のレクチャー。紙の資料で力学的な講義や、舎内でのヒアリハット事例を情報共有したあとは、現場でさっそく実践です。
※牽引伐採とは・・・道具や重機を使って、木が傾いている方向以外に伐採する方法。敷地の境界などに立っている木を倒すのによく使う技術です。
▲伐倒方向(受け口の向き)をどこにするのか、について色んな人に考えを語ってもらいながら議論。伐倒が難しい木ほど(この日は枝の張った斜めに傾いているクリを伐倒しました)、全員の考えがぴったり一致することはありませんが、それぞれが自らの技術と経験をもとにして、しっかりとした考えを持って伐倒方向を選択していることが、あらためて確認できました。
▲お昼休み。自然と集まって、ワイワイと色んな話をしながら食べるのが山創カルチャー。
▲午後は作業道の先行伐採の研修からスタート(写真撮り忘れ)。その次は、重機の研修。実機を見ながら、メンテナンスから使用方法まで注意点やそれぞれの工夫を共有しあいます。仕事に直結する話なので教える方も教わる方も真剣です。
※先行伐採とは・・・作業道(作業や山の管理を効率的かつ安全に進めるため山の中に作るある程度の道幅がある道)の予定ライン上にある木を、道を作る重機が来る前にあらかじめ伐採しておく伐採作業のこと。
▲日常的な重機の扱いについてもあらためて。林業では土木にくらべると、日常的に相当な負荷を重機にかけているようで。どうしても負荷がかかってしまうのは仕方ないので、過負荷なことを意識して作業することが大事。また、日常メンテナンスも大事です。
▲自分の体のメンテナンスも超重要。腰痛対策講座です。
川面さんはこういう講習のとき、いつも手書きの資料で分かりやすく解説してくれます。
▲研修の心地よい疲労の解消もかねて、グイグイ〜と体のあちこちに負荷をかけます。
今日教えてもらった体操でみんなの腰痛が無くなった!となれば良いが…。
▲最後にみんなで集合写真をパシャり。次の半年もご安全にいきましょう!
文責:オナ