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箍薪作りました

 先日、冬の皆伐現場の残り材で箍薪(たがまき)を作ってみた。箍薪と聞いて、「?」と思う人も写真を見れば、「あーあれ」と分かってくれるかと。そう、季節になるとホームセンターで見かけるやつだ。

 

 

 箍は、針金でできた円周70cmの輪っかで、割った薪をこれに詰めて一つに束ねる。なので、1つを1束(そく)、この作業を箍詰め(たがづめ)と言う。

 

 束ねる事で運びやすくなるのはもちろんのこと、高く積み上げるのもやりやすい。そのため、風通しの良い保管も簡単となる。いい事ずくめなのだが、実際にやってみると意外と難しく手間がかかるので、近頃ではあまり見かけなくなってきている。

 

 箍詰めのやり方は、至ってシンプル。薪割り台に置いた箍に一本一本薪を詰めていくだけ。ちょうどよい大きさの円形になるように外周に薪を突っ込み、最後に中の隙間に合うのを斧のみねで打ち込む。箍が少し張って、薪がかみ合い、程よい大きさになればO.K.だ。

 

 

 大切なことは、あまり詰め込みすぎず、適度な隙間を作ること。薪が乾燥しやすいようにすることが、重要なのだ。

 

 大変で手間がかかる作業だが、自分はこれが結構気に入っている。最後にピタリとかみ合わせるところや途中の複雑なパズルにも似た作業が面白い。

 まだ梅雨前の皆伐地の炎天下のもとであったが、気持ちの良い汗をかくことができた。

 

(タカハシ)