コチラのブログでご紹介した、「美麻薪クラブ(通称:MMC)」で活動中の山創プランナーの渡辺さんは、大好きな森林の魅力を広く伝えようと、色々な活動をしています。
今回は、そんな渡辺さんが力を入れているもう一つの活動、「ふたえ里山整備協議会」をご紹介します。
ふたえ里山整備協議会は、大町市美麻二重で有志16名で活動されています。
地元の森林所有者の方を中心に、2020年の6月に設立されました。
どうして協議会をつくろうと思ったのかを渡辺さんに聞くと、
「一言でいうと、里山魅力再発見。地域の人といっしょに、山の楽しさ、豊かさを創造していきたいと思っています。ちょっと昔話を聞きながら、交流しています。」
とのこと。
今年度の協議会では、美麻二重の宮村地区で“丘の上の公園”の整備がスタート。
山仕事創造舎で森林整備をさせて頂いた小山の頂上に、まずはそこで伐採したアカマツの梢や枝からつくった木チップを敷いて足元を歩きやすくし、小さな広場を作りました。
「来年は子供たちが楽しめる空間を作ろうと、計画しています。」とのことで、目玉となるのは北アルプスの雄大な眺望を目の前にした大ブランコだそうです。
今回整備した小山の頂上は、もともと半分がアカマツ林、半分がナラ林になっていました。
松枯れが進行する恐れのあったアカマツ林のエリアは、アカマツ以外の森に更新させるために、広葉樹をできるだけ残しながらアカマツをすべて伐採しました。
大ブランコは、アカマツを切ったことによって開けた小山の眺望を、公園を訪れた人に楽しんでもらう仕掛けです。
残り半分のナラ林の方は、来年度以降に間伐などの森林整備を行い、森の中をゆったりと歩くことのできる散策路などを整備する予定。
将来的にはキャンプ場のような場所にする構想もあるようです。
山創では、この周辺の森林整備を引き続き実施していきます。森林所有者さんのご理解とご協力のもと、地域住民の方々、ふたえ里山整備協議会の方々とも協力しながら、「地域が誇れる森を、地域と共につくり育てて」いきたいです。
文責:オナ
◇ふたえ里山整備協議会について、長野県森林づくり県民税(森林税)を活用した事例として、長野県のブログでも紹介されています。
2020.12.25 身近な里山にいってみよう2
https://blog.nagano-ken.jp/hokuan/viewspots/13394.html
◇地方紙「大糸タイムス」でも記事になりました(2020年12月29日 大糸タイムス掲載)。